焼肉ロースターでの強制換気

このようなことを書くと他の飲食業の方に申し訳ない気持ちもあるのですが、今回焼肉屋で良かったなと少しばかり思ってしまいました。焼肉屋にはあって他の飲食店には無いものがこの焼肉の排煙設備です。

焼肉屋は設計の段階で換気を最大限にすべく作られています。排煙が不十分だと最悪、一酸化炭素中毒などの大事故が起こりえますので、設備屋さんがしっかりと風量計算して換気設備が設置されております。

例えば当店の二日町店は比較的15坪程度の小さな店ですが4系統の独立した排煙システムが設置されております。屋外に設置された強力なシロッコファン3台で9個のテーブル上の排煙口の風量を確保しています。また客席とは別に調理場用の排煙はビルの屋上のから強力なファンで屋上まで引っ張っております。

 また排煙ファンをいくら強力にしても外から流入する空気が足りないと負圧状態になってしまい、スムーズに排煙されないので空気流入口を数カ所とりつけて流入風量を確保しています。

焼肉屋の問題として冷暖房が効きにくいなどマイナス面もあるのですが、こと換気という面に限って言えば理想的な換気システムを備えているということになります。今回テーブル間に設置したパーティションと相まってコンパクトな空間ながらも三密防止の条件は満たしていると思われます。

といっても油断は禁物です。相対する座席でクシャミなどすれば飛沫が飛ぶことは十分考えられますし、接触感染もあります。当店ではあるテーブルと他テーブル間のソーシャルディスタンスはパーティションなどで確保はできますが、テーブル内感染、つまりお連れ様同士や家族間での感染防止を担保することは難しいと考えています。ですからお客様にお願いしたいのは、くれぐれも同席されるお連れ様の体調の確認をして頂くことがとても重要となります。まだ今の時期はある程度親しい仲でのみご一緒にお食事されるのが良いかと思います。重ね重ねご注意いただくようお願い申し上げます。